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平成21年度第1回懇談会議事メモ

H21年度第1回科学技術データベース懇談会議事メモ

開催日時:平成21年11月18日(水) 13:30~16:30

開催場所:東京ステーションコンファレンス4階404室

〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-7-12

http://www.tstc.jp/access/index.html

議事内容:

  1. 懇談会趣旨説明

  2. 現状と課題認識

  3. 今後に向けた討議

1.懇談会趣旨説明

経緯: 広い意味での科学技術データベース(DB)は、社会や産業を支える基盤情報として極めて重要であったが、今後の情報先導社会ではこれまで以上に、科学技術データおよびDBの整備と活用が社会の動向を左右するようになると考えられる。一方で、現在は科学技術データに対する社会の理解や支持も十分でなく、整備に努力する人材がそれに見合うだけの処遇を受けていない。DB関係者の間でも、一致した目標と確信を持てないでいることが危惧される。

目的

 関係者間の問題点の共通理解と連帯感の形成
 将来のDB像とそのアウトカム評価の在り方
 DBの中核となる機関の形成

2.現状と課題認識

The Forth Paradigm

  • 発想:実験、理論、計算科学の次、Data Intensive Scienceに該当
    • ○本当のクライアントへのデータの渡し方
    • ○科学技術そのものをクライアントベースで考察
    • ○論文内容の鵜呑みから各人が中身を考えるという社会へのシフト

■知的基盤としての展開ポイント

  • データコピーの連鎖が生じ、正しい情報が分らない⇒指針が必要(量から質への転換)

■新しいDBへのチャレンジ

  • 将来の協力者を得るために、新しいシステムの提案や新しい学問の立ち上げが必要

■DB会社(仮)の可能性

  • ・規制・法律・標準に基づいたDBの使用
  • ・採算ベースでのDB運用の検討
  • ・企業化は関係者の生涯雇用にも重要

■DBのイメージ

  • DBへの固定観念の変更⇒データ収集と整理という地味なイメージからの脱却

■国内では各機関の独自戦略でDBを構築

  • 既存のDBは連携して新しいソリューションを生み出すことが大事

■DBに対する明確なゴールの必要性

  • DBを構築しても評価に繋がらず、論文数や競争的資金で評価
    • ⇒DB自体の査読と評価システムの検討を提案

■アドバイサリボードまたは後援会の設立

  • 継続した研究会や後援会を設立。DBのノウハウ伝承にも活用

■大学連携

  • DB形成・維持、人材育成と人材確保の観点から大学連携が重要

3.今後に向けた討議

3-1.データとDBについて

■膨大な量を扱う分野のデータ(バイオメディカル、気象・環境)と、そうではない分野(材料、化学)を分けて考えることが必要

■基礎科学分野のDB構築については、長期的に保証することが重要。

■データを評価できる人物・機関が必要

  • ・データの取り扱いを見張るような機能を持った機関を設立(例:データ庁など)

■戦略の設計が必要

  • ・データの著作権や所有権に関する問題を解決するような制度設計(含:ビジネスモデル)
  • ・大勢が参加可能なDBの仕組みの設計

3-2.Science Dataのアピール

■DB関係者が集まる会合の開催

  • 情報知識学会CODATA部会での対応可能性を検討

  • ・オープンな研究会やシンポジウム(アジア圏を対象)の開催を視野に

■社会へのアピール

  • ・「データは資源であり、その価値は普遍的である」ということを広く意識づけることが重要
  • ・DBを利用した社会問題(気候変動や貧困問題)解決への取り組み

■学問としてのScience Data

  • ・若手研究者や学生にDBや大量データハンドリングの面白さを提案

3-3.本会の位置づけ

■日本学術会議国際サイエンスデータ分科会と本会の関連付け

  • ・本会はデータおよびDBを対象
  • ・分科会の小委員会として位置付けることも検討