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平成22年度第1回懇談会議事メモ

平成22年度第1回科学技術データベース懇談会議事メモ案

開催日時:平成22年4月16日(金) 13:30~16:30

開催場所:独立行政法人物質・材料研究機構 目黒地区

  • 材料データベース棟3階会議室

議事内容:(以下敬称略)

  1. AMDS2010参加報告
  2. CEN Workshop動向報告および当会Webサイト現状報告
  3. LCA・環境・気象に関連したデータベースの調査報告
  4. 討議

1.AMDS2010参加報告

■AMDS概要

  • 主催:中国北京科学技術大学
  • 共催:NIMS、KIMS
  • 議長:中国北京科学技術大学X.Qiu副学長
  • 海外参加者: 韓国(Metals Bank、Ceramics Bank、Chemical Materials Information Bankの代表、)
  • Dr.Villars(スイス)、Dr.Sims(NPL、WMRIF、UK)、Prof.Kiselyova(ロシア)、Dr.Dayal(IGCAR、インド)等
  • 参加者は約100名
  • 発表件数:
  • Plenary講演14件、Invite講演6件、一般講演28件(一般講演は中国が多数)
  • セッション(3つ):
  • 1. Metals and Alloys
  • 2. Ceramics, polymer and composite materials
  • 3. Corrosion, aging and protection

■各国動向

  • 韓国:Metals Bankプロジェクト

    • -韓国国内で製造した材料についてのデータを収集、自動車産業とタッグ
  • National Center for Standard Reference Data (NCSRD)のデータベース
    • -DBは基本的にハングルで表示(英語表示は希少)
  • 中国:University of Science and Technology Beijin(USTB)のNational Center for Materials Service(NCMS)
    • -インフラ整備として国を挙げて実施
    • -DBは中国語表示(英語表示には非対応)のものも多い。
  • インド:Indira Gandhi Center for Atomic Research Kalpakkam
    • -原子力分野の材料研究者が参加
  • ロシア:A.A.Baikov Institute of Metallurgy and Materials Science of Russian Academy of Science
    • -結晶関係のDBが強い

■AMDSトピック

  • Asian Materials Data & Database Committee(AMDC)の設立

  • AMDSを継続的に開催するための委員会。委員会メンバー国(日本、中国、韓国、インド、ロシア)
  • 次回AMDSは2012年3月に日本で開催

■コメント

  • ADMSに各国のデータが集まるような枠組みで進めていく戦略が望ましい。
  • データベース構築への中国の熱意に感銘を受けた。

2.CEN Workshop動向報告および当会Webサイト現状報告

■CEN (WS/ELSSI-EMD)

  • 正式名称はWorkshop on 'Economics and Logistics of Standards compliant Schemas and ontologies for Interoperability - Engineering Materials Data'
  • (URL: http://www.cen.eu/CEN/sectors/sectors/isss/activity/Pages/ws-elssi.aspx)

  • ISO等の材料試験規格をオントロジーを利用して形式化を施す。
  • -そこから生み出されるビジネスモデルを検討するワークショップ
  • 手順等をオントロジーを利用して記述(国内では、NEDOの受託研究によって材料オントロジーを整備した)

  • 材料を納める時のCertificationの標準を模索し、それに関連したビジネスモデルを検討
  • 参加者は企業ユーザーが多い
  • 2010年6月に終了(延長の可能性有)

■科学技術DB懇談会Webサイトについて

  • コンテンツ
  • -(検討案)レベル2データベース宣言の掲載
  • -情報知識学会誌への懇談会開催報告へのリンク
  • -懇談会議事メモ(抽象化版)の掲載
  • サイトへの要望
  • -Webの検索エンジンでは人気投票のような検索結果しか手に入らないので、信頼性のある情報を掲載できるような仕組みがあるとよい
  • -主要なDBへのリンク作成

3.LCA・環境・気象に関連したデータベースの調査報告

■LCAとデータベース

  • インベントリデータベースを構築し、プロセスにおける環境負荷データをデータベース化
    • -データベースを活用したカーボンラベル表示の標準化と手法の開発へ

カーボンフットプリントとDB

  • カーボンフットプリント(CFP)制度がH21年4月から試行(経産省主導、企業が多数参加)
  • CFPに関して国際標準化が進行中。
  • CFP:CO2の可視化のために、カーボンラベルを製品に表示

温室効果ガスインベントリ

  • 国立環境研究所が温室効果ガスインベントリ(報告書等)を公開
    • -一人当たりのCO2排出量や産業部門別の排出量推移を分かりやすい形で公開

GOSATプロジェクト

  • JAXA、国立環境研究所、環境省の共同の温室効果ガス観測衛星技術衛星(GOSAT)プロジェクト
    • -全球の二酸化炭素やメタンのカラム平均濃度を観測、将来的には地域別の炭素収支の推定を実施。

温室効果ガス世界資料センター

  • 気象庁が世界気象機関(WMO)の下、Webサイトを運営
  • 温室効果ガス世界資料センター(WDCGG)はWMOの全球大気監視(GAW)プログラムの下に設立
  • WDCGGでは、大気や海洋で測定された温室効果ガス(CO2、CH4、CFCs等)と関連ガスのデータを収集、管理、提供測定データについては、地点(経度、緯度、海抜)、サンプリングの詳細、使用した計測機器、ガス検出限界等が詳細に記録

コメント

  • CO2への取り組みはレベル2データベースの良例
  • 産業連関表等、科学技術以外も利用している
  • 倫理や社会学と連携できればレベル3データベースへ発展

4. 討議

■データベース戦略について

  • 標準化推進等のルールメーカーになるためには、戦略を立てる部門と説得力のある(相手を納得させる根拠を示せる)DBが必要。
  • 社会に役に立つDBを目指して、地質情報分野ではDB間の連携を推進
    • -(参考)イギリスでは社会ニーズに応じて地質分野の研究が展開
  • 科学技術DBの展開
    • ⇒特定の分野を絞って適当な出口を見据えながら展開
    • 例:CO2の見える化に寄与するLCAデータベース。
    • 例:原子力建屋の安全性評価での活断層DBの活用
  • 成果発信の場
    • ⇒情報知識学会、CODATAを想定