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平成22年度第2回懇談会議事メモ

平成22年度第2回科学技術データベース懇談会議事メモ

開催日時:平成22年7月30日(金) 13:30~16:30

開催場所:産業技術総合研究所 つくば中央 7-1棟8F会議室

議事内容:(以下敬称略)

  1. エコマテリアルフォーラムのデータベースの紹介
  2. 地質標本データベースの紹介
  3. GEOGridの紹介
  4. 討議
  5. 地質標本館見学

1a.エコマテリアルフォーラムのデータベースの紹介

■エコマテリアルデータベースの生い立ちと会員へのサービス

  • エコマテリアルフォーラム(前身:エコマテリアル研究会)の支援によりデータベースを立ち上げ
  • エコマテリアルとは環境性能まで考慮した材料

■Eco-MCPS

  • Material、Components、Products、Serviceの頭文字から命名
  • 15年間の蓄積+企業の環境報告書+企業へのアンケート(およそ800件)がデータ
  • 材料機能+環境性能→材料データベース+プロダクトディレクトリ(応用例)
  • 付加的要素-エンジニアや材料設計者の意見を取り込む
  • データはアンケート調査から(315社・800件)
  • -Part1:エコプロダクトディレクトリの内容
  • -Part2:エコスター(環境性能)項目
  • (資源枯渇回避型、エコ製造プロセス型、高性能・高機能型、有害物質フリー型、環境改善型、リサイクル考慮型)

■アンケート結果解析

  • OA/IT電機・電子製品-省エネ
  • 建築-再利用
  • 高分子-有害物質フリー
  • という単語の関連が多く見られた。

■テキストマイニングによるデータ解析

  • 企業のエコ意識がわかる:「環境配慮」が意味するもの=企業では「省エネ」・「省資源」

■Webデータベースへのアクセスログの解析

  • データベース閲覧者の関心がわかる:「環境配慮」が意味するもの=一般では「地球温暖化」・「リサイクル」

■課題

  • 網羅性、更新頻度、データの信頼性

1b.エコマテリアルフォーラムのデータベースの紹介)

■Eco-MCPSデータベース

  • 2006年から公開、2007年から管理担当
  • LAMP+CakePHP
  • MVCフレームワークを導入
  • アクセスログでのリファラー採取
  • 管理機能の充実化

■今後について

  • データ追加手順の確立
  • 英語への対応
  • 検索候補の表示機能

<質疑>

  • Q:エコマテリアルフォーラムについて、法人会員を含めたビジネスモデルはどんな具合か?
  • A:難しいものがある。
  • コメント:懇談会HPとの相互リンクをよろしくお願いいたします。

2.地質標本データベースの紹介

■地質標本館の役割・性格

  • 展示・普及業務、標本管理・提供業務、指導・相談業務、地質資料調製業務
  • 広報展示館・標本収蔵施設
  • 地球科学の総合的な博物館

■地質標本の登録・管理

  • 標本登録数(岩石:R90754、鉱物:M41511、化石:F17293、鉱石:D01380)
  • 未登録標本数は40万件とされる

■地質標本の登録の意義

  • 研究成果のトレーサビリティーの恒久的保証、研究資源の確保、アウトリーチ活動の素材確保

■恒久的に保管すべき標本

  • 分類の基準となる標準標本=模式標本(←保管は国際的な公約)

■標本の管理(地質標本館の例)

  • 標本→標本・ラベル・データと照合され登録番号が付加→収蔵庫
  • 産地点位置図→データと照合し登録番号を記入→地図ケースに収納
  • 薄片→データと照合し登録番号を記入→収納
  • データシート・データファイル→データ入力(マスタファイルに追加)→RIO-DBで公開・地質標本登録データベース(DGEMS)

■GSJコアライブラリー

  • ボーリング資料収集と情報整備
  • 公共性-公開、網羅性、実試料と地質情報との有機的運用、永続性、国際代表性
  • 国内の地質基礎情報収集の一環として位置づけDB化
  • 実体コレクションを伴うライブラリー
  • ボーリングデータに関するナショナルセンター

■まとめ

  • 地質標本の登録とDBの整備・拡充を進める
  • GSJコアライブラリーの試料についても実試料の整備と共に情報整備を実施
  • 地質に関する各種情報のデータベースとの連携を進める(ex., GEOGrid)
  • 他機関の標本DBとの連携も模索

<質疑>

  • Q:標本の分類基準は変化していくものであるが、どう対応されているのか?
  • A:標本名の項目欄を変えている。その際、古い標本名は必ず残している。
  • Q:標本(新物質等)とデータとの対応についてはどうされているのか?
  • A:基本的に所蔵する標本を対象にデータベースを作成している。
  • Q:国際的な対応はどうか?
  • A:標本館同士では対応をとっていないが、国際的な委員会に参加し、その基準を採用している。
  • Q:経年劣化についての対応は?
  • A:経年劣化はあるもので、物によっては既に所蔵していないと表現することもある。現在は特製の保管庫を準備して対応している。
  • Q:標本を鑑定するいわゆる目利きの養成はどうされているか?
  • A:大学から人材が育つ事が第一であるが、地方博物館や産総研地質調査総合センターなどが担っている。また、標本を外部公開することで、広く興味をかきたてている。
  • Q:アマチュアとの連携はとっているか?
  • A:個人的に取っている程度。
  • Q:英語化への対応はどうか?
  • A:標本名などは併記して対応。検索は日本語であり、将来英語対応にしたい。
  • Q:実物、データ、保管場所とすべてがリンクされたデータベースで取り組みに感銘を受けた。地質のデータベースと材料のデータベースの連携などはとっているか?
  • A:GEOGrid等を活用して実施していきたい。 コメント:地球温暖化などの環境関連とも連携すると面白い。
  • Q:広報についてお伺いしたい。
  • A:マンパワーとの兼ね合いから、広報量を調整している。
  • Q:海外は政府資金であるが、こちらはどうか?
  • A:当方もそうである。

3.GEOGridの紹介

■GEOGrid(Global Earth Observation Grid)

  • コアコンテンツ:地質情報、地球科学情報、地球観測データ(ASTER、PALSAR)
  • 環境保全、資源探索、災害に波及
  • 産総研ならではの融合研究(地質、情報、計測)

■ASTER

  • 可視近赤外(VNIR)、短波長赤外(SWIR)、熱赤外(TIR)の放射計から構成
  • 1日に地球を14周、70GB/日のデータ
  • データはNASAで受信し、産総研に送信される。これまでの受信量200TB
  • 3D地形図作成や鉱物探査に活躍

■地球科学データの統合と共有

  • 計算機に処理スクリプトを投げ、自分は得たいデータだけを得る
  • プロトコルトはOGC標準(アメリカのNPO、ISO/TC211にも関連)
  • レアメタル・レアアースの資源探査のタメのシステム(将来的に企業に提供?)
  • 地上サンプルのスペクトルをとって、比較することもある

■地震マップの即時推定システム(QuiQuake、http://qq.ghz.geogrid.org/ )の紹介

■地上観測と衛星を使ったCO2観測の紹介

<質疑>

・地震マップの即時推定システムについて

  • Q:揺れやすさのデータなども存在するのか?
  • A:ボーリングの結果と関連すると思われる。
  • A:きちんと実施するならば日本全国のボーリングデータが必要であり、法改正も視野に活動中。
  • Q:Googleの情報を一部利用していたが、質の点からコメントを頂きたい。
  • A:計測は我々独自であり、質は保証されている。ソフトウェアや地図の解像度はGoogleに依存。
  • Q:中国は四川地震の時は解像度30cmで写真をとったと聞いているが、日本はどうか?
  • A:NASAの衛星に載っていて、詳細は国家機密にあたり不明。

・地上観測と衛星を使ったCO2観測について

  • Q:「いぶき」も使用しているのか?
  • A:使用していない。CO2の観測は基本的に難しい。

  • Q:報告書にするとき、信頼性を評価する基準は何か?
  • A:衛星はトレーサが取れるが、地上計測は個々の研究者次第である。
  • Q:資源でも国家間のコンフリクトがある。日本ではどこがこうした取り組みの戦略を立てているか?
  • A:詳細はよく分からないが、GEOGridは基本的にデータを見せるようにしている。(公開範囲のコントロールは実施)合意ができたところから、共有していく戦略である。

4.討議

■懇談会HPについて

  • CODATA.jpのドメインを付けて公開する

■今後について

  • 第4次科学技術基本計画で何か企画したい

5.地質標本館見学

  • 地下収蔵庫、展示室等々30分~1時間にわたり見学させていただいた。

6.連絡事項

  • 事 務 局:産総研(馬場、山下)
  • 開 催 日:11月頃
  • 会   名:H22第3回科学技術データベース懇談会
  • 場   所:未定